ワシノ LR-55A型旋盤を徹底オーバーホール|分解して確認した摺動面の状態をご紹介
中古旋盤の状態を見極めるうえで、外観だけでは判断できない重要なポイントがあります。
それが、旋盤の摺動面の状態です。
今回は、当社でオーバーホールを進めているワシノ製LR-55A型旋盤について、機械を分解したうえで確認した摺動面の状態をご紹介します。
今回のワシノ LR-55Aは、実際に機械を分解して内部まで確認したところ、摺動面の状態が非常に良く、長年使用された中古旋盤としては驚くほど良好な状態を保っていました。
当社がこれまで取り扱ってきた中古工作機械と比較しても、特に状態の良い一台だと感じています。
中古旋盤の状態を判断するうえで重要な「摺動面」
旋盤には、ベッドやサドルなど、機械の各部が移動するための摺動面があります。
この摺動面は、旋盤の動作や加工精度にも関係する非常に重要な部分です。
長年使用された中古旋盤では、使用状況によって摺動面に摩耗や傷、偏摩耗などが見られる場合があります。
そのため、中古旋盤を整備する際には、外観をきれいにするだけではなく、実際に機械を分解し、普段は見ることのできない部分まで確認することが重要です。
今回のワシノ LR-55Aについても、まず機械を部分ごとに分解し、内部の状態を確認する工程からオーバーホールを進めています。
【①】機械を分解して摺動面を確認
【ワシノ_LR55A_整備時ベッド写真】
今回の作業では、摺動面の状態を確認するため、機械をそのままの状態で見るのではなく、必要な部分まで分解して確認を行いました。
外観からはきれいに見える機械でも、内部の状態まで良好とは限りません。
逆に、外観に多少の使用感があったとしても、機械の重要部分が良好な状態を保っている場合もあります。
中古旋盤の本当の状態を判断するためには、実際に分解して確認することが非常に重要です。
【②】ワシノ LR-55Aの摺動面を確認

【ワシノ_LR55A_整備時摺動面写真】
こちらが今回確認したワシノ LR-55Aの摺動面です。
長年使用された中古旋盤の場合、摺動面には使用による摩耗が現れていることがありますが、今回のLR-55Aは非常に良好な状態を保っていました。
摺動面の状態を実際に確認したことで、この機械がこれまでどのような状態で使用されてきたのかを推測するうえでも、非常に参考になる結果となりました。
【③】摺動面の摩耗状態を細かく確認

【ワシノ_LR55A_整備時摺動面詳細写真】
摺動面については、単に「きれいかどうか」だけを見るのではなく、表面の状態や摩耗の具合などを細かく確認していきます。
特に重要なのが、長年の使用によって生じる偏った摩耗です。
旋盤は一定の範囲を繰り返し使用するため、使用頻度の高い部分に摩耗が集中しているケースがあります。
そのため、オーバーホールでは摺動面を実際に確認し、機械全体の状態を総合的に判断していきます。
今回のワシノ LR-55Aは、こうした点から見ても非常に良好な状態であることが確認できました。
【④】長年使用された中古旋盤とは思えない良好な状態

【ワシノ_LR55A_整備時摺動面写真】
こちらの写真からも、摺動面の状態をご確認いただけると思います。
中古旋盤の場合、同じメーカー・同じ型式であっても、これまでの使用環境やメンテナンス状況によって機械の状態は大きく異なります。
そのため、単純に「年式」や「型式」だけで中古旋盤の価値を判断することはできません。
実際に機械を分解し、重要な部分を確認することで初めて分かることがあります。
今回のLR-55Aは、まさにそのことを実感できる一台でした。
【⑤】機械の最終精度調整・確認作業

【ワシノ_LR55A_最終精度確認写真】
今回のオーバーホール作業で摺動面を確認した結果、ワシノ LR-55Aは非常に良好な状態を維持していることが分かりました。
当社がこれまで取り扱ってきた中古旋盤と比較しても、特に状態の良い一台です。
中古旋盤は一台ごとに状態が異なりますが、今回のLR-55Aについては、市場に流通している中古旋盤の中でも、非常に良好な状態の一台ではないかと、実際に整備を行っている立場から感じています。
もちろん、最終的な機械の評価については、摺動面だけでなく、主軸、送り機構、各部の精度や動作確認などを総合的に判断する必要があります。
なぜ「分解して確認すること」が重要なのか
中古工作機械の整備では、外観をきれいにすることも大切ですが、それだけでは機械の本当の状態を判断することはできません。
特に旋盤の場合、
-
ベッド・摺動面
-
主軸
-
送り機構
-
ギヤ・駆動部
-
刃物台
-
各可動部
など、機械として重要な部分を一つずつ確認する必要があります。
今回のワシノ LR-55Aについても、機械を分解して初めて確認できる部分まで、しっかりと状態を確認しています。
「中古だから仕方ない」のではなく、「中古だからこそ、どこまで状態を確認して整備するか」が重要だと当社では考えています。
当社が中古旋盤のオーバーホールで大切にしていること
当社では、中古旋盤を単に清掃して外観を整えるだけではなく、可能な限り機械の内部まで確認することを大切にしています。
今回のように、機械を分解して摺動面を確認することも、その一つです。
さらに、
分解・確認
↓
洗浄・整備
↓
必要箇所の調整
↓
塗装・外観仕上げ
↓
組立
↓
試運転・動作確認
という工程を一つずつ進めていきます。
整備には手間と時間がかかりますが、実際に機械を使用するお客様にとって重要なのは、見た目だけではなく、中身まできちんと確認・整備された中古工作機械であることだと考えています。
ワシノ LR-55Aのオーバーホールはまだ続きます
今回の摺動面の確認によって、このワシノ LR-55Aが非常に良好な状態を保っていることを確認できました。
しかし、オーバーホールはここで終わりではありません。
今後も各部の分解・洗浄・点検・調整を進め、最終的には組立、試運転、動作確認まで行っていきます。
これからも整備工程を写真とともにご紹介していきますので、ぜひ次回のブログもご覧ください。
■ 販売・買取のご案内
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当社では分解整備から塗装、調整までの工程を、当社内で一台一台丁寧に作業を行っています。
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